我慢することは、自分の感情を無視すること

「我慢する」というと、つらいことに耐えること、というイメージがあるかもしれません。

でも我慢しているとき、私たちは知らないうちに、自分の感情を無視していることがあります。

たとえば職場で、上司から傷つくような言葉を言われたとします。

本当は、

「嫌だ」
「怖い」
「腹が立つ」
「そんな言い方をされたくない」

と感じている。

けれど、

「上司だから仕方ない」
「仕事なんだから我慢しないと」
「私が悪いのかもしれない」

と、自分に言い聞かせる。

すると、いつの間にか「嫌だった」という自分の気持ちよりも、「仕方ない」という考えのほうが強くなっていきます。

これが続くと、自分が何を感じているのかさえ、わからなくなることがあります。

我慢とは、感情がなくなることではありません。

嫌なのに、「嫌じゃないこと」にする。
つらいのに、「大丈夫なこと」にする。
傷ついているのに、「仕方ないこと」にする。

そんなふうに、自分の中にある感情を、自分自身が無視してしまうことでもあります。

だから、我慢しているかどうかわからないときは、

「私は本当は、どう感じている?」

と自分に聞いてみてください。

「嫌だった」
「悲しかった」
「腹が立った」

まずは、それに気づくだけでもいい。

自分の感情を大切にすることは、すぐに何かを変えることではありません。

自分の気持ちを、自分がなかったことにしない。

そこから、自分を大切にすることが始まります。