心が疲れるときは、
大きな出来事があったわけじゃないことが多い。
静かな影が、
胸の奥にそっと落ちるように、
気づかれないまま積もっていく。
朝、目を開けるのが少しだけ重い日。
好きなものに手を伸ばす気力がわかない日。
誰かの言葉が、いつもより深く刺さる日。
心は声を出さずに疲れていく。
「少し休ませて」と言っているのに、
私たちはそのささやきを聞き逃してしまう。
だって、がんばらなきゃいけない気がするから。
迷惑をかけたくないから。
弱い自分を見せたくないから。
でもね、
心はそんなに強くなくていい。
強くなくていいようにできている。
ふと立ち止まると、
胸の奥の灯りが弱く揺れているのが見える。
その灯りは、
「あなたはずっとがんばってきたよ」と
静かに伝えてくれる。
深呼吸をひとつ。
温かい飲み物をゆっくり飲む。
涙をこっそり流す。
それだけで、
灯りはまた静かに明るさを取り戻していく。
心の疲れは、
あなたが優しく生きてきた証。
今日も、 その優しさがあなた自身にも向きますように。

